日本人の末期腎不全の生涯累積発症率

日本には、約33万人の透析患者さんがいて、一人当たり年間約500万円の医療費が必要です。透析患者数の増加が高騰する医療費の一因がであるとも考えられており、なんとか透析患者さんを減らそうと、様々な研究が行われています。

日本の人口が約1.3億人ですので、日本人の約400人に一人は透析患者です。確かに単純に割り算をすればそうなのですが、透析患者さんは圧倒的に高齢者に多いです。高齢者における透析患者数の割合をしっかりと推算した論文がないかな・・・と以前から思っていたのですが、ようやく巡り会えました。

Wakasugi M, Narita I. Lifetime and age-conditional risk estimates of end-stage kidney disease requiring maintenance dialysis in Japan. Clin Exp Nephrol (in press)

新潟大学の若杉三奈子先生が、日本腎臓学会の英文誌Clinical and Experimental Nephrologyに発表された論文ですが、日本透析医学会の統計調査データを利用して、life table methodで日本人の累積透析発症率を算出しました。この結果を見ると、末期腎不全は65歳以上の高齢者の病気であり、男性の生涯罹病率は3%にも及ぶことが一目瞭然です。

Wakasugi M. Clin Exp Nephrol, in press

これまで、意外とありそうでなかったデータです。このような貴重な解析結果を発表して下さった若杉先生に感謝です。

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